こんなリーダーはいらない!
リーダーも十人十色。いろいろな事情で、いろいろな性格の人がリーダーとなっています。それでも、結束力を低下させているリーダーには共通の特徴があります。
リーダー本人は意識していなくても、メンバーはリーダーのおかしな行動をよく見ています。そして「こんなリーダーでは……」とか「こんなチームでがんばっても……」とネガティブな気持ちになり、チームはバラバラになっていくのです。
職場をバラバラにするリーダー。そのワースト3位は、「朝、不機嫌なリーダー」です。自分がチームの意思決定を遅らせていることに気づいていないのです。
「今朝のリーダーは機嫌悪そうだな。じゃ、この話は午後にしよう」とメンバーは先送りしてしまいます。意思決定の遅れと、リーダーの顔色を窺うメンバーばかりになっていき、チームはまとまりを失っていきます。
チームをバラバラにするリーダーのワースト2位は「主役でいたいリーダー」です。トップセールスマン、開発のエースなど、主役として光り輝いてきた人たちです。
リーダーになっても、いつまでも自分が主役でいたいと考えているとしたら、後継者を育てることはできません。自分を追い抜くような優れたメンバーは他へ移ってしまい、ただ従うだけのメンバーばかりが残り、結束力は弱いままです。
そして、チームをバラバラにするリーダーのワースト1位は「叱れないリーダー」です。いつもニコニコしていて、人当たりがよく、いい人そうなリーダーの中に、メンバーを叱れない人がいます。または、いつも気分次第で怒鳴り散らしたり、特定のメンバーだけを攻撃するようなリーダーも、実は、叱れない人です。
こうしたチームでは、誤った行動をそのままにしているので、チームは成長せず、結果も出せず、バラバラになります。
ほかにも、まだまだ問題のあるリーダーの言動があります。
「私のやり方に間違いはないんだと叫ぶリーダー」は変化を恐れるため、言われたことをやるだけのメンバーと、変化を求めるメンバーが分離していきます。
「会議で自分の言いたいことだけでまとめてしまうリーダー」は、議論を聞いていないのと同じことになるので、チーム内に無力感が広がり、結束力は低下するでしょう。
「約束を守れないリーダー」は、チームから退場勧告が出されたも同然です。約束を守らない、時間を守らないリーダーは、チームからリーダーとは認められないのです。求心力を失った職場は結束どころではなくなります。