6ヵ月高値期日前後に
イベントが演じられることも
相場のプロは、物事のリズムとして「3の倍数で考える」習慣がある。ただ、これは理に適っている。日本には3ヵごとに4つの四季がある。年12ヵ月は3で割れる。株式の制度信用取引の返済期限は6ヵ月だ。
私は恒常的に年に4回、株式セミナーを開いている。上場企業の決算は4半期ごと。外国人投資家の中心勢力であるヘッジファンドの解約は年に4回。いずれも3ヵ月おきだ。
長々ダラダラと物事を追うより、ある時間単位で追ったほうが物事がわかりやすく見える。人間のリズムとしても3ヵ月が最もしっくりいくリズムなのかもしれない。
とくに相場の世界では、6ヵ月を重視することが多い。やはり信用取引の信用期日が6ヵ月ということが大きな要因だ。とくに高値をつけたあとの6ヵ月後がポイントとなる。
高値をつけたときは、信用買い残が膨らむ。買い(現物買いプラス信用買い)が膨らんだから高値をつけるというのは理屈からもわかりやすい。
その高値期日となる6ヵ月後を迎えようとしているとき、信用買い残がピークからどれだけ減っているかを見る。何割も大きく減っていれば、期日売り懸念は乏しく、買い仕掛けが入ることがある。仮に買い残の水準が高くても、買い残の整理が進む高値期日の通過後には、株価は軽くなることが多い。
高値期日6ヵ月明け前後にイベント(何かの買い仕掛け、売り仕掛けが演じられるケース)があることを想定しておけば、いきなり動意づいても(株価が動き始めても)慌てずに対処できるだろう。