“最悪の悪循環”を防ぐために
●感性系の「三」「六」「九」(三碧・六白・九紫)
●知性系の「一」「四」「七」(一白・四緑・七赤)
●理性系の「二」「五」「八」(二黒・五黄・八白)
たとえば、「感性系」の「三」「六」「九」部下の活かし方は、プライドの引き出し方にかかっています。
上司が「三」「六」「九」の部下と接するときは、まずここを押さえておくことが大事です。
「三」「六」「九」はプライドがとにかく高いのです!
また、「一」「四」「七」の知性系の部下に対しては、上司が「結論は?」「白黒どっち?」などと、結論を焦らせるのはNGです。
たくさんの情報から冷静に最もよい答えを導き出す気質なのが「知性系」です。上司が理論を軽んじた行為は、知性系の部下を傷つけることになります。
そして、「二」「五」「八」の理性系部下へは、上司がアイデアや発想を求めても、それは、プレッシャーにしかなりません。
理性系の最大の長所は「継続力」なのです。
まず、続けていることをほめなければならないのです。
「いつも同じことやって……たまには自分で新しいこと探してやれよ!」
と怒る上司は、よき上司失格です。
理性系部下の長所をぶち壊して、組織の力も弱めているのですから。
どうでしょうか?
タイプによって、ほめ方も怒り方も、まったく指導法が異なることがおわかりになりましたでしょうか?
本書にはさらに詳しく紹介してありますので、チームのみなさんで役に立てていただければと思います。
部下一人ひとりで、受け取り方が大きく違うことを、肝に銘じてください。
これができない上司が多いから、部下が苦しみ、上司も、部下から陰で悪口を言われるのです。
これでは、会社として、組織として、最悪の悪循環です。
そうならないためにも、『9code』式のタイプ別コミュニケーション術が必要なのです。
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。