「頼りにしてるよ!」は
八白部下を覚醒させる“魔法の言葉”
八白部下は『9code』の中で最もオールマイティで、どんな仕事もこなす万能タイプです。
社員としては使い勝手がいいでしょう。
八白部下は山のような不動心を持ち、信心深い信念を持って仕事にあたるので、責任感を与えて明確な目標やゴール設定をすると、着実にそれをこなします。八白部下にとってはそれが基本行動なのです。
一方で責任感や頼られ感がないと、「俺がやらなくてもいいだろう」ということになりますから注意をしてください。
上司は八白部下に対しては、
「お前を頼りにしているよ」
「目標は〇〇、頼むよ!」
と言って、目標と責任感を与えましょう。
そうするだけで、目標に向かって着々と成果を挙げる逸材が多いという傾向があります。
また、活火山のように大きくイノベーションを起こす能力があるので、会社を再構築したり、業務改革をしたりする担当者としてもふさわしいと言えます。
とにかく、でかい仕事が大好きです。
小さい仕事はやる気をなくすので、あまり振らないほうが吉です。
責任感も心地よく感じる度量を持っています。
<「山の八白」を部下に持つ上司へ>
八白部下に対しては、情報よりも情熱を持って情に訴えることが大切です。
八白部下が一番うれしいことは、その人柄を認められ、頼られることです。八白部下自身も、情に厚く、身近な人をとても大切にします。
逆に、一番嫌いなことは、人の意見を勝手に押しつけられることです。
上司の反対意見でプライドを傷つけられたものならば、何を言っても聞かない頑固者になります。
こうなると、上司に不信感を持ち、指示にも従わなくなる傾向が強いので要注意です。
八白部下との間では、まずは、信頼関係を築くことを最優先し、相手を認め、頼り、誠意をもって対応しましょう。
上司と部下という関係よりも、仲間という意識が部下に芽生えれば、絶大な信頼感を持つ上司になります。
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。