子どもの強みは周囲の言葉を参考に
子どもの「強み」が何なのかよくわからないという場合は、子どもが周囲の人からどのように見られているのかを思い出してください。
祖父母、ママ友、幼稚園の先生などから「◯◯ちゃんは誰からも好かれますね」「◯◯ちゃんはいつも元気ですね」「◯◯ちゃんは優しい子ですね」などと言われることがあるはずです。それが子どもの「強み」です。
また子どもが遊んでいる時の様子をじっくりと観察してみてください。一人で遊んでいる時の様子を観察すると、子どもがどんなことに興味・関心があるのかわかります。
また、友だちと遊んでいる時の行動を観察すると、子どもの人柄面や身体能力面での「強み」が見えてきます。「負けず嫌い」「親分肌」「周囲に気をつかう」「動作が機敏」「疲れ知らず」「何でも夢中になれる」「思いやりがある」「一生懸命」などです。
こうした強みから習い事を決めると、子どもも習い事に夢中になっていきます。
次の3つの組み合わせを分析すると、子どもにとってベストな習い事や将来の学校選択・職業選択の方向性が浮かび上がってきます。
1 性格・人柄・対人関係(優しい、人なつこい、気長、気強い、繊細、外交的など)
2 興味・関心(動物が好き、機械が好き、美術や造形が好き、音楽や踊りが好きなど)
3 運動能力・身体的特徴(身体が大きい、力が強い、すばしっこい、持久力があるなど)
習い事は、親が知っているものがベター
子どもの強みを考え始めると、まわりの子どもたちと比べながら「この子が得意なことは何なんだろう」と迷うことがあるかもしれません。
ですが、子育てのゴールは子どもが自分の足(自らの意志)で自分の人生を歩み始める18歳~20歳です。 6歳~7歳の子どもをまわりと比較して「我が子はできが悪い」と嘆くことはやめましょう。
最初は小さな小さな「強み」の芽が、成長につれて、習い事などを通してだんだんと花開いていくのです。この強みの芽をどのように成長させていくか、これは将来子どもが獲得する「根拠のある自信」の大きさに深く関わってきます。
ですから、子どもの特性に合わない習い事をやらせたり、親の希望で習い事を選んだりするのはやめましょう。子どもに強制するのはダメですが、習い事を選定するポイントとしては「親が経験したもの」あるいは「親が知っているもの」をおすすめします。
親が経験していれば初歩の技術を教えることができます。また、うまくなるためにどれだけの努力が必要なのか、自分の経験を子どもと共有することができます。その結果、子どもは回り道なく技能を向上させていくことができるのです。