2011年も残すところあと数日となりました。弊社ウェブサイト「ダイヤモンド・オンライン」内に、書籍編集局発信の「書籍オンライン」が誕生したのが4月。それを追うように、6月、本連載「新人編集者ムラタのXX日記」が開始となりました。こんなにも紆余曲折するかというほどに方針が変更となる不安定な連載も、前回までで28回を数えました。御覧いただいた皆さまには深く感謝申し上げます。今回は特別編ということで、ムラタくんに連載開始からこれまでを、インタビュー形式で振り返ってもらいました。それではどうぞ。

いつもそこに日記が

――ということで、今年も終わります。4月に書籍編集局に異動になって、実際のところどうでしたか?

ムラタ まず楽になったことは、出社時間帯が少しゆっくりめになったことと、服がスーツじゃなくなったことですね。夏 はTシャツで出社したり、快適でした。営業時代の先輩からは「お前、休みか?」と言われたりしましたが(笑)。驚いたのは、編集の皆さんが企画を同時進行でいくつも抱えてたことですね。

――なんだか、ただただ楽な職場と思われるのは心外なんだけども。まあいいです。

ムラタ 5月いっぱいは、一応席は引越ししてましたが、営業部時代の引継ぎをしてたんですよね。それで正式にと言うか、腰を落ち着けられたのが6月からで。そこでいきなり「日記書け」と。よくわからないまま始まりましたよね、実際(第1回)

――なんだかお互いによくわかってなかったですね。いや、今もわからないけども。

ムラタ 最初の頃は、書籍の企画も動いていないし、書くことがあまりなくて大変ではあったんですが、「まあこんなもんかなー」って書いてましたね。初めは本当の日記形式だったんで、ありのまま書いてましたね。シンポジウムに行ったとか(第2回)、学会に行ったとか(第3回)、編集会議出たとか(第4回)、企画が一蹴されたとか(第5回)。あの頃は本当に日記をつけるように書いてました。「C鉢さんが適当に賑やかしてくれるだろう」と。

――当時はいろんなことしようとして失敗してたなという、迷いばっかりの記憶だなぁと。でも、はい。

ムラタ 6回目から、T盤のサジェッションもあって変えましたよね。あれはまた画期的でしたね。逆に聞きたいんですけど、あそこから追い詰められてませんでした?

――…えーと。まあ、はい。7回8回9回とあっての10回はチャレンジだった。ただ、誰も着いてこなくてもお互いのコンセンサスがとれてるなとは思ってたけども。

ムラタ たしかにうまくいってましたけど、まわりからの反応はどんどん冷たくなりましたね(笑)。第11回第12回第13回第14回第15回と、会心の出来でも、どうにもならないという。

――いろいろ言いたいことはあるけど今はやめよう(笑)。15回の後、休みましたね。覚えてますか?

ムラタ もちろん。使わなかったSkypeでのチャットもありましたね。あれってどうなったんですか? いやまあ、いいんですよね。でも再開からだいぶC鉢さんが手抜きしてたと思うんですけど。

――それはそれでいい。というか、ムラタくんはオレに絡まないほうがいいということですよ(笑)。先がないし。

ムラタ いや、突っ込むのも難しいですけど、16回以降はより自由にやらせてもらいました。面白いかどうかは別として。えーと、もうリンクとかいらないんじゃないですか? どうせ誰も押さないし。

――はい。そうします。じゃあまとめましょう。とにかく、言いたいのは、初版4000部とかはないってことですね?

ムラタ そう…ですね。いや、それC鉢さんの思いでしょ?

――あ、はい。歩み寄らなきゃだめってことですね。ありがとう。もう、いいです。がんばろう!

ムラタ おごってもらってうれしいです!

――もう一軒行く?

ムラタ もちろん。

(本連載は毎週水曜日更新です。来年もよろしくお願いします。もはや、あれです。とにかく。ではでは。また続きたいですね。オレがいれば。)