昨日、最近すばらしい偉業を成し遂げた方が来社され、花束を渡しました。ただ初対面で花束を渡すというのは、タイミングが難しいものです。名刺交換の前か後か、それともミーティング後なのか。そしてどんな言葉を添えるのか。
「おめでとうございます」みたいな陳腐な言葉でいいのか、「君の瞳に乾杯」なのか、あえて「花言葉は『実直な闘牛士の休日』です」なのか――。
日常でも迷うことって多いですよね。そんな迷いの毎日の中心にあるこの日記、今週もスタートです。
 

「ムラタさん、『日記の書き方』って本は読みましたか?」

 先週の日記でお伝えすることをうっかり忘れてしまいましたが、現在「週刊ダイヤモンド」で『ロスジェネの逆襲』を連載中の池井戸潤さんが直木賞を受賞されました 連載していただいているダイヤモンド社の一員として、この偉業を大変うれしく思います。

 『果つる底なき』のストーリーにも鳥肌が立ちますが、個人的には『架空通貨』の展開に特にしびれました。直木賞受賞作『下町ロケット』はまだ手に取っていないのですが、是非読んでみたい一作です。

 さて、今週は新規でお会いできた方も多く、様々な刺激を受けた1週間になりました。これまでにない視点を持っていらっしゃる方とお話をさせていただくと、刺激と同時に自分の教養不足を感じてしまいます。

 直木賞作品を読んでいない自分にも反省ですが、最近特に思うことは、活躍されている方の多くはビジネス書や小説に限ることなく、マンガや映画、アニメといった非常に多様なジャンルのいわゆる「名作」に目を通しているということです。

 ふとした会話のなかで「ムラタさん、○○という本は読みましたか?」「○○ってアニメは面白いですよ」と教えていただくことがあります。せっかくの話題提供についていけない現状を残念に感じることもありつつ、話を聞かなければ絶対に手に取ることのなかった作品を知るという意味では楽しくもあります。

 社外に限らず、社内でもそういう場面は少なくありません。最近提出した企画が「もう一度練り直し」となった際にも、「そういえば『○○』という本はこんな構成だから参考に」と書籍名がスッと出てきます。私が出した企画内容がビジネスを扱ったジャンルでないにもかかわらず。