小さな子どもがいる家では
お風呂に水をためるのは危険!
これに対して、お風呂に水をためないという最大の理由は、小さな子がいる家庭では、ためてはいけないと指導されるからです。
年齢別に見て、0歳から4歳までの子どもの死亡原因のうち、不慮の事故は、毎年上位にあがっています。

そして、不慮の事故のうち溺死・溺水が20%を占め、そのうち風呂場での事故が半数という状況で毎年推移しているため、省庁のHPでは、「小さい子どもがいる家庭では浴槽に水をためない」とはっきり明記されています。

子育ての現場では「風呂場に水をためてはいけない」と指導をされているというのに、防災の話題となると「風呂に水をためましょう」と言われても、「全然、今の子育てのこと、わかっていない!」と反発されてしまうという訳です。
それならば、「水はためても、風呂場にカギをかければいいのでは?」と思うかもしれません。しかし、小さな子の成長は早く、昨日までできなかったことが、急にできるようになることがあるのです。カギを今日、開けられるようになった、カギは上につけていたのに椅子に乗ることを覚えてしまったなど、カギをつけたからといって、安心できない理由があります。
水遊びが大好きで、すきあらばお風呂に行きたがるというお子さんもいますし、頭が重いので、風呂場に転落すると、少しの水位でも溺死しています。
この時期特有の、いつ発生してもおかしくない溺死の危険と、いつ起こるかわからない地震のための風呂水確保を比較すると、地震は明日起きるという可能性ももちろんあるのですが、風呂水をためないと判断するのはやむをえないかなと思います。
ですので、他の手段で水を確保する方法を一緖に考えるほうが争いにならず、喜ばれるのではないでしょうか。