国民年金は老後に年金を受取る以外に大きなメリットがあるのをご存知だろうか。または「収入が少ないから国民年金代を支払うのはチョット……」という人に耳よりな『国民年金のウラ技』を2つご紹介しよう!
★国民年金に入っていない人はすぐに加入し年金の権利を取れ!(お金の秘策076)
・国民年金には通常の年金以外にも価値がある!
自営業やフリーターの人たちが加入する国民年金。現状、保険料を払っていない人が全体の約4割に達しているという。
確かに、日本の年金制度は危ういと言われているが、国民年金への加入は、65歳から受け取れる年金額以外にも実は大きなメリットがある。それが、障害年金と遺族年金。前者は本人が障害を受けたときに年金がもらえ、後者は本人が死亡したときに妻や子に年金が支払われるというものだ。
ただし、これらが支給されるには、月約1万5000円の国民年金の保険料を支払っていることが条件。未加入者は、今すぐ市区町村の窓口に問い合わせを。
★国民年金の保険料の支払いがきつい人は申し出すれば免除も!(お金の秘策077)
・若年者納付猶予制度や保険料免除制度を活用!
経済的な理由で国民年金の保険料を納付することが困難な場合には、申請により保険料の納付が免除・猶予になる制度がある。
その一つが「全額免除制度」で、例えば単身世帯の場合、前年の所得が57万以下なら免除になる(ただし、免除の期間は年金額も3分の1でカウントされる)。
さらに30歳未満の人には、本人と配偶者の所得によって、保険料の納付が猶予され、保険料の後払いができる「若年者納付猶予制度」もある。
こうした制度の申請を行なっておけば、高度障害になった場合でも障害年金が受け取れるので、申請を検討してみよう。
(文/佐乃美歩絵)
*ダイヤモンド・ザイ2012年2月号に掲載。第1特集は「お金の秘策100!」。株式投資や投信、預貯金、保険、年金、節税、ローン、FXなど上記以外に99の「秘策」を掲載。その他、高利回りの金融商品のランキングベスト35も。