雑談が仕事に関係あるかどうかは
簡単には区別できない

 ところで、雑談とは何か。その内容が仕事と関係があるか否かをはっきり区分けすることはできないが、これまた3つくらいに分けて考えることはできるだろう。

 一つ目の「かなり仕事に近い雑談」は、競合企業の人事情報や、自分たちに関わりがある政治や関連業界の動向、AIなど新しい技術に関するウンチクや規制についてのうわさ話などだ。自分の仕事とは直接の関係はないけれど、大きな視野では何らかの関連があるといえる。

 二つ目の「仕事と言えなくもない雑談」としては、有名政治家のスキャンダルや失策、トランプ大統領にまつわるニュースなど国際情勢、株価やビットコイン、沖縄の基地関連、世代間ギャップ、地方と都市のギャップ、アジアや外国の政治情勢や金融政策、などといった政治経済・社会情勢一般に関するものだ。直近の仕事とは関係ないかもしれないが、まわりまわって関係してくる可能性がある。(可能性がない、とも言えるが)

 三つ目の「明らかに仕事ではない雑談」は、スポーツ、ゴルフや麻雀などの趣味、病気自慢、健康食品、家族や友人の人間模様、悪口などである。

 例えば喫煙スペースなどで「仕事と言えなくもない雑談」で盛り上がっているところに、「早く打ち合わせを始めましょうよ」などと言おうものなら、「これも仕事のうち」と言う人も多いことだろう。

 とはいえ、とにかく雑談とは得てして、仕事と明らかに関係ないものの割合が高いのが普通である。

 ここで検討してみたいのは、この明らかに仕事ではない種類の雑談、たとえばスポーツの話題が、本当に仕事に関係ないのかということだ。なぜなら、雑談OKの会社では、こういった「明らかに仕事ではない雑談」ですら、「どんどんやればいい」と推奨するからだ。