後輪にモーターがあると、両立スタンドで自転車をとめた状態で、ペダルを漕いで発電することができます(発電したものを携帯などに使う場合は別売りの二次アダプターの購入が必要です)。メーカーの表示では、20キロ走行してフル充電となった場合、携帯電話の通話時間は5日と10時間連続通話可能な電力とのことです。

 また、充電走行モードでは、アシスト機能がオフになりますのでダイエット&発電器具としても使えるかも(笑)。

画像提供:東部

 オプションでチャイルドシートをつけたり、パンクしないタイヤをつけたりできるので、日常使いできて、災害時に役立つというのが嬉しいですよね。

 ちなみに充電がなくなってもそのまま普通の自転車として走行できます。そして、回生モーターは下り坂で、モーターが発電機となり、発電の抵抗で、ブレーキをかけたような状態になります(回生ブレーキ)。感覚としては車のエンジンブレーキのような感じです。手だけのブレーキがおぼつかなくなる急坂道でも自動でスピードを抑えてくれるので、子どもを乗せているという方には嬉しいメリットになります。でも、下り坂でもっともっとスピードを出したいという人にはデメリットになります。

 また、通常の充電器では、充電回数が増えるたびに、一回の充電で走行できる距離が短くなるためバッテリーの劣化は早くなりますが、回生充電はゆっくりと継ぎ足し充電を行うため、充電回数が増えてもバッテリーに与える影響がほとんどないとのこと。

 ただ、電動アシスト自転車自体、重量があるものです。ロードバイクの3倍近くあります。知らない方も多いのですが、ペダルを踏まないと電動でアシストしてくれません。だから、災害時、押して歩くことが想定されることが多ければ、重さが避難のマイナスになります。

 だからこそ、普段使っていて、津波避難の道も試してみて、乗りこなせていることが災害時にとても重要になります。

 その他、いつか特集したいのですが、運転免許を返納した方でも乗りやすい自転車がでてきていたりと、自転車の可能性は広がっています。

 ということで、自転車での避難のイメージを共有してくれる方が増えたかなと思うのですが、いかがでしょうか。

 みなさんの地域で想定される津波を調べて、避難できそうな道を実際に自転車で走ってみて、何ができるか、どうすれば早く安全に避難できるか考える機会にしていただければ嬉しいです。

あんどう・りす/阪神大震災被災体験とアウトドアの知識を生かし、2003年より全国で講演活動を展開。当時誰も提唱していなかったが、現在では当たり前になっている毎日のカバンを防災仕様にというアイデアを提案。特に子育てグッズと防災グッズをイコールにしてしまうアウトドア流の実践的な内容が好評。楽しくて実践したくなる、毎日の生活を充実させるヒントがたくさんあると親たちの口コミで全国に広まり、毎年の講演回数は100回以上。著書に『りすの四季だより』(新建新聞社)がある。