今年7月に創業100周年を迎える藍澤證券。40年弱にわたり社長を務める藍澤基彌氏に、事業展開や後継などの考え方を聞いた。

藍澤證券社長 藍澤基彌
Photo by Yoshihisa Wada

──「超リテール証券」を目指すとの方針を掲げています。

 従来型の証券会社になかったサービスを取り入れ、顧客に提供することが重要だと言っています。金融商品の販売だけでなく、家族の相続や事業承継、顧客の仕事上の相談まで幅広く取り組むのです。

 中小企業や一般家庭では、こうした金融機関のサービスを受ける機会は大手より限られ、われわれはそれを提供して喜んでいただく。世代をまたぐ顧客の取り込みにつなげることで、中心顧客層の高齢化という課題にも資するでしょう。

 この際、預かり資産残高を増やすことも重視しています。安定的な収益のストック収入の原資となるだけでなく、預かり資産が触媒となって他の案件などにつながる潜在力も秘めるからです。実際、資産をお預かりしていたことをきっかけに、当社が顧客の会社の海外進出を支援した事例もあります。

 預かり資産は顧客の信頼の表れと考えており、グループの同残高を2025年3月末までに2兆円(18年3月末は約1.4兆円)に伸ばすことを目標としています。

──力を入れてきた外国株取引は今後も拡大する考えでしょうか。