「おじさん」は何歳から?
「おじさん」「おばさん」「中年」と呼ばれるのは何歳から?(写真はイメージです)

人が「おじさん」「おばさん」と言われるようになるのは一体いつからなのだろうか。一昔前とは、30代、40代、50代の外見やライフスタイルはかなり変化した。晩婚化や高齢化も進む中、30代や40代でも「中年」という呼称が似合わない人も多い。各年代が思う「中年」のボーダーラインについて聞いてみると、さまざまな意見が噴出した。(取材・文/フリーライター 藤井弘美)

右肩上がりの平均寿命
「中年」のボーダーラインも引き上げ?

「隠居」という言葉がある。家督や仕事上の立場などを後継の者に譲って第一線を退き、本人は老後をスタートさせる……これが「隠居」の概要である。

「隠居」については改正前の旧民法にも記述が見られ、年齢が定義されている。それによれば「満60歳以上」が隠居できる条件とされていたのである。民法におけるこの「隠居」の制度は1947年に廃止された。

「隠居制度」が生きていた当時であれば、60歳は紛うことなき老境と見なされていたであろう。だが、現代の60歳といえば、まだ現役バリバリの観がある。平均寿命が上がっていることにも加え、肉体的・精神的な面におけるアンチエイジング技術の発達などがおそらくその理由であろうが、昔よりも年齢に比して各世代が若返っているように思われる。