北朝鮮との「非核化合意」を進めたかと思えば貿易戦争を辞さないトランプ外交
写真:「労働新聞」より

 米朝首脳会談をきっかけに、東アジアは「非核化」、対話モードで動き出した。その一方で、「イラン核合意離脱」で中東では緊張が高まり、経済でも世界貿易戦争が起こりかねない雲行きだ。19日には、「反イスラエル的姿勢」などを理由に国連人権理事会からの脱退を表明した。

「変化」を演出すると同時に主役を演じるのは、これまで政治とは無縁だったトランプ米大統領だ。この特異なキャラクターを持つ指導者を動かしているものは何なのか。

トランプ現象の正体は
人気取り政治と取引外交

 トランプ大統領の外交政策の多くは、選挙に勝つための「ポピュリズム(大衆迎合政治)」と「ビジネスマンのディール(取引)手法」で説明できる。

 前者の「ポピュリズム」は、トランプ氏自身がロシア疑惑で厳しい追及を受けているがゆえに一層強くなる。そこから「米国第一主義」が出てくる。自分が強いアメリカを再現する(Make America Great Again!)のに必要な人間であることを印象づけ、人々の支持を得ようとするわけだ。