米国は貿易協定の改定でカナダおよびメキシコと合意したが、本当に重要なのはこれからだ。今度はこれをひな型にした協定をアジア・太平洋地域の貿易相手国と結び、規則に基づく貿易圏を新たに構築して中国に対抗する夢を復活させるべきである。それは、日本、シンガポール、ベトナム、チリなど12カ国にまたがる環太平洋経済連携協定(TPP)の目標だった。だがドナルド・トランプ政権が発足直後に米国をTPP交渉から離脱させたため、残る11カ国は米国の求めていた幾つかの譲歩がない協定に署名した。「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」は、米国がわずかな調整、そしておそらく新しい名称を要求することで、元の場所に戻れることを示唆している。