北米自由貿易協定(NAFTA)の改定を巡る協議が土壇場で妥結された。カナダやメキシコに工場を持つ海外の自動車メーカーに安心感を与える内容となったが、その一方で、部品の域内調達率や輸出制限に関する規定は、メーカーの事業運営を複雑にする可能性もある。  米国とカナダは9月30日夜、NAFTAの改定案で合意に達した。ドナルド・トランプ米大統領が検討すると明言した自動車関税の影響を制限する規定も含まれている。