米トランプ政権が国務省に対し、国内で勤務する外国政府職員の未婚の同性パートナーにビザを発給しないよう指示していたことが分かった。政府当局者らが2日、明らかにした。当局者らによれば新たな規則は、米国外で勤務する国務省職員に適用されるものと同じ内容で、7月に設けられた。ある政権当局者は「米国では同性婚が合法である事実を認識し、成文化するものだ」と述べた。性的少数者(LGBTQ)を擁護する人たちはこの規則について、外国では迫害などを恐れて結婚しない同性カップルが多数いることを無視したものだと指摘している。国によっては同性愛は犯罪で、死刑が適用される場合もある。米政府当局者によれば新規則の影響を受けるのは米国内にいる105組前後のカップルで、そのうち55組は国際機関に関係している。これらのカップルがビザを維持するには、米国で結婚する必要が生じる。105組のうち同性婚が刑罰の対象となっている国の出身者が何割を占めるかについて、当局者は明らかにしなかった。