米ホートンワークスとクラウデラには既に、良い共通点と悪い共通点があった。統合により、短所は抑えられ、長所は伸びるはずだ。両社はいずれも、オープンソースのソフトウエアフレームワーク「Hadoop(ハドゥープ)」に依拠したクラウドベースのソフトのサービスを提供している。ともに確実なペースで成長を遂げてきたが、クラウド部門にひしめく多くの同業他社に後塵(こうじん)を拝している。共に依然として赤字で現金を燃焼。そのため両社株は今年、クラウド銘柄の中で最も弱い部類に入っている。3日遅くに合併が発表される前は、それぞれの新規株式公開(IPO)の初値を下回って推移していた。クラウデラは昨年、ホートンワークスは2014年遅くにそれぞれ上場した。今回の合併発表はウォール街から大いにはやされ、両社の株価は4日朝に12%超上昇した。株式交換の条件に基づき、クラウデラの株主は合併後の会社の約60%を、ホートンワークスの株主は残りを保有する。新会社の年間売上高は約7億2000万ドル(約820億円)の見通し。最高経営責任者(CEO)と最高財務責任者(CFO)はクラウデラから横滑りとなる。取引の完了は19年1-3月期を見込む。
米クラウド2社の合併、雲吹き飛ばすか
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