米中関係が急速に冷え込み、北朝鮮を巡る今後の協力体制が脅かされる中、マイク・ポンペオ米国務長官と中国の王毅外相との8日の会談でも厳しい発言の応酬がみられた。米中協議を前に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が中国とロシアの指導者と近く会談する予定であることを明らかにしていた。ポンペオ氏は北京入り前にソウルで文氏と会談し、週末の金氏との協議について説明した。米国は北朝鮮の主要な貿易相手国でもある中国に対し、金氏に核兵器開発プログラムの廃止を実行させるための制裁などの取り組み維持を迫ってきた。だが先週、マイク・ペンス副大統領が米選挙への介入や南シナ海での危険な行動など、多方面について中国を非難。米中の貿易を巡る対立がさらに広がった格好だ。
冷える米中関係、外相会談でも緊張鮮明に
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