火災対策は「昭和のバケツリレー」に学ぶべき理由バケツリレーには災害対応の要諦が詰まっている(写真はイメージです) Photo:PIXTA

火災は事前の防火体制ももちろん大事ですが、万が一発生した場合、速やかな対応と事前の訓練、装備・設備の活用などで制圧できる2次災害です。人間でも、唯一防げる災害である火災にはどう対処したら良いのでしょうか。リスク対策.comの人気コラム熊谷仁氏の『防災オヤジーズくま隊長の「知らないとキケンな知識」』より紹介します。

 大地震が発生すると建造物の崩壊、家具の転倒、津波や河川津波、土砂崩れ、火災などが引き起こされ、それによって人命が失われるわけですが、地震だけではなく、毎年のように、台風や豪雨による洪水・土砂崩れ、火山噴火などでも多くの犠牲者が出ています。そして、自然災害だけでなく住宅や工場、建設現場での出火による大規模火災も相次いでいます。

 こうした災害について、私たち人間は、2つの段階で被害を減らすことを考えなければなりません。

 1.災害が起きる前(リスクのチェック)
 2.災害が起きた後(ダメージコントロール)

 です。