コーチングに着目することになった原体験

ムーギー:ここまでお話を伺っていると、瀬戸さんはコーチングやサポートなど、メンタルな部分を非常に重視していらっしゃいますよね。そう考えるに至った、原体験のようなものはあるのでしょうか。

瀬戸:実は私が高校3年生の時に付き合っていた彼女のダイエットをサポートした経験が原体験と言えるかもしれません。

彼女は、152㎝で体重が70キロあり、ある日、本気でダイエットをしたいと言ってきたんです。そこで私も、一緒に運動をしたり、励ましたり…ダイエットに付き合うことにしました。結果的に彼女は3ヵ月で48キロまで痩せ、見事ダイエットに成功しました。この時、人はサポートをすることで、大きく変われるんだなと強く実感したんです。

でも、痩せて可愛くなった彼女は、モテてしまい、結果的に僕が振られることになったんですけど(笑)

ムーギー:それ、本当の話なんですか?瀬戸さんがどこかのメディアで話されているのを読んだことがあるのですが、印象に残すための、起業ストーリーマーケティングの一環かと思っていました(笑)

瀬戸:いや、本当に本当の実話です(笑)

ムーギー:太っていた彼女が3ヵ月で22キロ痩せて…?

瀬戸:ビフォー、アフターが凄いんです(笑)僕はトレーナーに向いていると思いましたね。

ムーギー:そしてこの経験で、適切なサポートをすれば、人は大きく変われると実感された。現在のビジネスにつながっています。

パーソナルジムのビジネスでは、豪華な設備、ハード面はすぐ真似できるコモディティであり優先度を高く設定しなかった。逆に「やりきらせることに拘る」というソフト面をサービスに付け加え、新しい価値のブルー・オーシャンを生み出されたということですね。

(後編へつづく)