ジョイ・ダネンさん(60)はカナダで8年間暮らした後、母国であるマレーシアに戻ってきた。記憶力が衰え始めた母親(87)の世話をするためだ。ダネンさんは高齢者向け住宅施設「グリーンエーカーズ」で母親にぴったりのヴィラタイプの区画を見つけた。高齢者が自立した生活を送るための設計上の工夫が施され、さらにミニシアターやカラオケルーム、ハーブガーデン用の土地など、各種のアメニティーも用意されている。大学職員の仕事を引退したダネンさんは自分用にも1区画を購入することに決め、寝室が2部屋ある住居の終身契約に11万ドル(約1200万円)を支払った。「私が今の母の立場になることを想像した時、グリーンエーカーズは価格に見合う完璧な環境だと思った」
変わるアジアの高齢者、高級マンションでの単身増加
大家族ではなく、快適住宅で1人暮らしを楽しむシニア層
有料会員限定
あなたにおすすめ