米国による貿易制裁に直面する世界最大の輸出国・中国は、新たなイメージをつくり出そうとしている。それは「輸入国」としての姿だ。この模様替えの転換点となるのが、習近平国家主席の発案による通商イベントで11月に開催する中国国際輸入博覧会(CIIE2018)。習氏は中国経済のリバランスを目指すとともに「経済のグローバル化の正しい道筋を描きだす」ことを約束している。上海で1週間にわたり開かれる同博覧会の参加申し込みは好調だ。中国側が国内のバイヤー16万人と当局者の一団を送り込む計画を立てたことを受け、130カ国の外国企業2800社が展示スペースを確保している。この中には、アルファベット傘下のグーグルのほか、ボーイング、キャタピラー、フェイスブック、ゼネラル・モーターズ(GM)、ハネウェル・インターナショナル、テスラ、クアルコムなども含まれる。