石油輸出国機構(OPEC)が、在庫の積み上がりと米国の産油量拡大を背景に、向こう数週間に原油価格が一段安となる恐れがあるとみていることが18日、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が確認した内部資料で分かった。OPEC加盟国に配布されたその報告書では、この時季に見込まれる製油需要の低下が原油在庫をだぶつかせる可能性があると指摘。米産油量の増加傾向も合わせ、「向こう数週間に、原油価格の下押し要因となりそうだ」と指摘している。また米国と貿易相手国との通商摩擦を受けて、国際通貨基金(IMF)が世界経済の成長予想を下方修正したことで、「2019年の原油需要の伸びを巡る不透明感が強まった」としている。
OPEC内部資料、目先の原油一段安を懸念
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