年収や給与などの待遇の良さに絞って考えると、ヴォーカーズが今年3月に発表した「待遇の満足度が高い職種ランキング」では、1位が「CIO・CTO」、2位は「CFO・コントローラー」、第3位は「弁護士・弁理士」、4位「組織・人事コンサルタント」など、経営のコアに携わる専門的な職種がランクインしています。

 ITエンジニアカテゴリからは「データアナリスト・データサイエンティスト」が9位にランクインしており、経営の根幹やAI時代を牽引できるような専門的で、企業が高待遇でも欲しがる人材が国立大学から多数輩出されている可能性も考えられます。

 2021年卒業予定の大学生からは、インターンシップなど通年での就職活動が当たり前になり、学業との両立を不安に思う人も少なくないでしょう。しかし、インターンシップなどを通じてより自らの学問を実学に生かしつつ、専門性を高められれば、企業から欲しがられる人材へと成長し、入社後の高待遇を期待できるかもしれません。

 また、インターンシップで自分にはどんな仕事が合っているのかを探りつつ将来の就職先を見つけられれば、入社後のミスマッチが減り、満足度は上がっていくでしょう。現在の就活ルールの廃止後、今回数多くランクインした国立大学だけではなく、私立大学や公立大学を含めたすべての大学で「入社後の満足度」が上がることが望まれます。

(本記事はVorkers[ヴォーカーズ]からの提供データを元に制作しています)