米民主、共和両党はいずれも、イデオロギーなどを超えて多様な有権者を取り込む「ビッグ・テント(大天幕)」政党の構想について語るのが好きだ。民主党は2018年、実際にその天幕を建てることに成功した。先週行われた中間選挙結果の詳細を分析したことろ、こうした結論が導かれた。民主党が向こう2年に、内部対立により、その天幕が引き裂かれるような事態を回避できれば、2020年の米大統領選で大きな意味を持つ。投開票された6日以降、選挙結果を巡る関心は当然のことながら、議席数獲得数に集中している。民主党は下院で32議席の純増となり、過半数を奪還。10議席はなお集計が続いている。知事選では7州で勝利、2州は未確定だ。州議会選でも330議席超を獲得。素晴らしい数字だが、このような中間選挙における標準には届かなかった。
米民主党の「多様な層」取り込み、維持は可能か
民主党は進歩派と穏健派の内輪揉め回避が必要
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