――筆者のウォルター・ラッセル・ミードは「グローバルビュー」欄担当コラムニスト ***  大西洋をはさんだ欧州と米国の関係は修復可能なのか? 第1次世界大戦終結から100年が過ぎた今、世界が直面している問題がこれだ。  パリで開かれた第1次大戦終結100年の記念式典で示された兆候は、良いものではなかった。エマニュエル・マクロン仏大統領は、「愛国主義の対極にあるもの」としてナショナリズムを公然と批判した。