米ホワイトハウスがCNNのジム・アコスタ記者から記者証を取り上げた問題で、米連邦地方裁判所は記者証の復活を求める緊急申し立てを認める判断を下した。この問題は大きな注目を集めていたが、CNNの主張が認められた格好だ。今回の訴訟は、公共の建物への記者の立ち入りを政府が禁止できるかどうかが問われている。ティモシー・ケリー判事は、CNNが求めていた差し止め命令を下し、裁判の進行中はアコスタ氏のホワイトハウス入館証を一時的に有効にすることを認めた。ケリー氏はドナルド・トランプ米大統領によって地裁判事に起用された。トランプ氏は日頃からCNNを批判しているが、連邦地裁が16日示した判断はホワイトハウスにとって打撃となる。政府の弁護団は法廷で、ホワイトハウスが同様の状況で記者証を取り消した例は他に見当たらないことを認めていた。