アップルが「iPhone(アイフォーン)」向けのアプリ販売を「アップストア」に限定している係争で、米連邦最高裁判所は26日、違法な独占販売に当たるとして消費者グループが求めている集団訴訟の実施を認めるかどうかを巡り、口頭弁論を行った。原告側は、アップルがソフトウエア会社に対し、アップストアを通じた販売を義務づけているため、アプリの価格が不当につり上げられていると主張している。アプリ開発業者は、アップストア経由のみでしかiPhoneユーザーへの販売ができず、アップルはアプリ業者から30%の手数料を受け取る仕組みとなっている。今回の係争では、アップルの反トラスト法違反とされる商慣行について、誰が訴える合法的な権利を持っているのかという、間接的ながらも重大な問題が争点に浮上している。