2018年前半の米高級宝飾ティファニーは、、オードリー・ヘプバーン演じるホリー・ゴライトリーが言うところの「ひどく悪いことなんかとても起こりそうもない」場所だった。だが、彼女は次のように続けていたかもしれない。「ただし、中国に頼りすぎていなければね」ティファニーは今年、新しいジュエリーコレクションの発売や(今どきの若者は結婚を嫌がる傾向があるにもかかわらずだ)、1961年の映画で使われた「ムーンリバー」のラップリミックスなどによる企業イメージの一新を達成した。5月に業績が予想を上回った際には株価が24%急騰し、7月には過去最高値を記録した。しかし、夏以降は株価が年初の水準にまで反落。28日の8-10月期(第3四半期)決算発表後はさらに12%下落した。第3四半期の1株利益は0.77ドルとほぼ予想通りだったが、売上高は10億1000万ドルとなり、予想の10億5000万ドルを下回った。世界の既存店売上高は2%の伸びにとどまり、ファクトセットの5.4%というコンセンサス予想を下回った。
ティファニーの運命、中国と共にあり
第3四半期決算の不調、原因は中国からの需要減退
有料会員限定
あなたにおすすめ