マイク・ポンペオ米国務長官は4日、ロシアが1987年に締結された中距離核戦力(INF)全廃条約を再び順守する措置を講じない限り、米国は60日後に条約の義務の履行を停止すると述べた。ドナルド・トランプ米大統領は10月、INF全廃条約から脱退する意向を表明し、ロシアが「何年にもわたって」条約に違反してきたと指摘していた。INF条約は中距離ミサイルの使用や、新たな地上ミサイルの実験・製造・配備を禁じている。ポンペオ氏は、ロシアが期限を守らないのであれば、米国は多様な武器を自由に開発・実験できると指摘。ロシアが条約に「甚だしく違反」しているとし、巡航ミサイル実験を例に挙げた。ロシア政府は違反を否定している。