英議会は5日、約250ページにわたる米フェイスブックの社内電子メールを公表した。マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)を含む幹部が一部デベロッパーにユーザー情報への特別アクセス権を与えていたことや、アクセス料金を課す方法を検討していたことが示されている。英議会はフェイスブックの個人情報の利用について調査しており、資料公表はその手続きの一環。そうした措置は同社にとって、ユーザー情報を販売しない従来方針の大きな転換となる。英議会に提出された社内文書はもともと、2015年にアプリ開発会社Six4Three(シックスフォースリー)がフェイスブックを提訴した際に明るみに出た。Six4Threeはフェイスブックのデータ利用規約について、競争を制限し、一部企業を優位に扱うものだとして訴訟を起こしていた。裁判資料の大半は、非公開とするよう求めたフェイスブックの主張が受け入れられたことで、これまで公表されてこなかった。
FBの社内メール、個人情報の利用巡り英議会が公表
有料会員限定
あなたにおすすめ