国内アパレル市場の縮小が続き、大手各社が利益率の低下に苦しむ中、ITを使った新たなサービスを提供するファッションテックベンチャーの設立が相次いでいる。
インターネット上の膨大なファッション画像からAIでアイテムを認識。それらを分析することで需要やトレンドを予測する

  「100億円で事業を譲ってもらえないか」──。今年5月上旬、海外の某大手アパレル企業は東京都千代田区にある企業を訪れて、こう切り出した。

 100億円という金額の大きさもさることながら、驚くのは、買収を持ち掛けられた企業が創業5カ月、従業員十数名のベンチャー企業だったということだ。