このベンチャー企業の社名はファッションポケット。米マッキンゼー・アンド・カンパニーのパートナー(共同経営者)だった重松路威社長が今年1月に設立した。
主力事業はファッションに特化した画像のAI(人工知能)解析を使った、アパレル企業などへの事業支援だ。「日本のトップクラスのAI技術者たちが集まり1年半かけて開発した」(重松社長)という画像解析の技術を持ち、「ファッション画像の解析技術では世界的にも最高水準」(業界関係者)との声も上がる。
同社の技術を使うと、ホームページやSNSなど、インターネット上に散らばる無数のファッション画像からアウター、インナー、バッグ、帽子などの各アイテムを特定でき(写真)、さらに国、性別、年齢なども推定可能だ。
これらの膨大な画像データをAIで分析することで、将来のトレンドや需要が予測でき、アパレル企業が生産や仕入れの計画に活用すれば業績の改善が見込める。
アパレル業界で
IT関連の起業ラッシュ
ここ数年、ファッションテック関連企業の設立が相次いでいる(下表参照)。