コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士の実験を見てみよう。100人以上の子どもたちに、人名図鑑に書かれた人物プロフィールを覚えて暗唱させた実験だ。覚える時間(インプット時間)と練習する時間(アウトプット時間)の割合を変え、最も高い結果を出したグループを調べた。最も高い結果を出したのは、インプットとアウトプットが3対7だったグループだ。これがインプットとアウトプットの黄金比だといえよう。

 思うように成長しないのは、インプットが過剰になり、アウトプットが不足しているからだ。黄金比を意識し、アウトプットを増やそう。

◇アウトプットの法則(4)フィードバックする

 アウトプットの基本法則4は、「アウトプットの結果を見直し、次にいかす」である。

 インプットとアウトプットのサイクルを回すにあたり、絶対に欠かせないプロセスがある。それは「フィードバック」だ。これは、アウトプットの結果を評価し、その結果を踏まえて次のインプットに修正を加えるという作業である。見直しや反省、改善、方向修正、微調整、原因究明などが該当する。

 失敗した場合にはその原因を追究し、対策を講じよう。成功したときには、その理由を考えてさらなる改善を求める。そうすれば必ず成長がみられるというわけだ。せっかくのアウトプットも、やりっぱなしでは成長につながらない。

【必読ポイント!】
◆3つのアウトプット:話す、書く、行動する
◇話す

 アウトプットが苦手な人は、まずは「話す」ことから始めよう。話すことは、最も簡単なアウトプットだ。読んだこと、聞いたこと、自分が体験したことについて、第三者に話してみよう。

 昨日読んだ本の感想を家族や友人、後輩に話すだけでいい。そうすれば、あなたの考えや思考、想いなどが言語化され、脳は活性化し、記憶の増強や定着に大きく貢献する。

 感想を話すときのコツは、「自分の意見」「自分の気付き」をひとつでも盛り込むことだ。たとえば「話題のラーメン店に行きました!」というコメントに加え、それがどんな味で、おいしいのかおいしくないのかを話すようにしよう。そうすればあなたの話に価値が生まれる。