米議会上院で24日、一部政府機関の閉鎖解除を目指す与野党2つの法案を否決した。数週間にわたる政府機関の閉鎖は解除されないまま、多くの連邦職員が今月も給与未払いとなることが確実になった。12月22日に政府機関が閉鎖されて以降、上院が閉鎖解除を目指す採決を行ったのは今回が初めて。ドナルド・トランプ大統領が先週末に詳細を明らかにした共和党案は賛成50票、反対47票となり、可決に必要な60票の賛成票を得ることができなかった。同案はメキシコ国境の壁の建設費用として57億ドルの拠出を承認するもので、一部移民の暫定保護策など移民法に関する変更を盛り込んでいた。上院は続いて、民主党が提出した案を採決。2月8日までの政府のつなぎ予算によって、無給で勤務する連邦職員を救済する措置を打ち出す一方、国境警備を巡り議員らがトランプ氏と交渉するための時間を稼ぐ内容となっていた。法案は賛成52票、反対44票となり、これも可決に必要な賛成票を得られなかった。共和党議員6人が法案を成立させようと、党の方針から外れ賛成票を投じた。
米上院、政府機関再開目指す与野党の法案否決
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