ハイテク大手の旺盛な食欲は他社の消化不良を引き起こしてきたが、それも一時的な症状にすぎないかもしれない。米半導体大手インテルと画像処理半導体(GPU)大手エヌビディアはデータセンター網に使われる主要部品のサプライヤーだが、ここへ来て両社とも中核事業の減速を示唆している。インテルが先週発表した10-12月期決算はデータセンター部門の売上高が予想を下回った。同社は1-3月期の売上高も横ばいになるとの見通しを示している。一方、エヌビディアは28日、11-1月期(1月27日まで)の売上高予想を下方修正。データセンター部門の売上高が予想に届かないことを理由に挙げた。両社は大手顧客の社名に触れていないが、その必要もない。マイクロソフト、アマゾン・ドット・コム、グーグルは時価総額で世界の上位3位を占め、商用クラウドコンピューティングでも最大手となっている。このため3社は予算も最大級で、RBCキャピタル・マーケッツによると、クラウド業界における過去3年の設備投資総額の半分強を占めている。