市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が4年に及ぶ利上げ作戦を終えたとの見方が高まっており、株と債券の価格は上昇している。だが、年内にFRBがこの期待を覆す可能性があるとみる投資家は不安を感じている。  1月の連邦公開市場委員会(FOMC)以来、多くの投資家やトレーダーがFRBは利上げを休止しただけでなく、終了したのだと結論付けている。  一部は、FRBの次の動きが2008年12月以来行ったことのないフェデラルファンド(FF)金利の引き下げかもしれないと考えている。FRBは当時、世界金融危機によって0%近い歴史的な低水準まで利下げを余儀なくされた。