中国農村部の貧しい地域で起きた建設ラッシュは、完成にほど遠いプロジェクトをあちこちに残したまま終わり、資金を取り戻せない富裕層地域の投資家らを怒らせている。最近のある平日、上海にある民間ファンド企業の代表者や投資家らが貴州省・三都スイ族自治県に押しかけた。中国南部に位置する同県には1日1ドル(約110円)以下で生活する住民が何万人もいる。高速鉄道の駅からタクシーに乗り、未完成の建物や巨大な金色の騎馬像を見ながら到着した投資家の一団は、政府庁舎に座り込んで債務の返済を求めた。「投資家の皆さんには気の毒だが」。同県傘下の投資?会社の副支配人を務めるジェン・シーウェイ氏はこう述べた。「現時点では全く金がない」。この会社は地域開発のために数億元の資金を借り入れた。
中国農村部に「債務の長城」、未完の開発事業
貧困地域にスタジアムや競馬場、返済のメド立たず
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