本書を読み進めるうちに、その内容がするすると頭に入ってくることに驚くだろう。その秘密は「20字」にある。著者は、本書においてカギになる内容を、20字に要約して私たちに伝えてくれている。「現在は、『学び』が『消費』になっている時代」「『1枚』で、自己満足な働き方を改められる」などといった具合だ。本書を読み終わるころには自然と「20字に要約すること」のパワーを体感できているはずだ。(庄子 結)

本書の要点

(1)学んだことを覚えておくためには、「目的の明確化」「思考整理」「端的な要約」がポイントとなる。
(2)著者は「『20字』インプット学習法」をすすめる。緑・青・赤3色のカラーペンを使って、学んだ内容を紙1枚にまとめていき、最終的に「20字まとめ」を作成するという学習法だ。
(3)仕事のための学習はすべて、他者貢献がゴールになるはずだ。誰かの悩みを解決するためには「『1枚』コントリビューション学習法」が有効である。

◆なぜ、学んだ内容を忘れてしまうのか?
◇「目的の明確化」「思考整理」「要約」がカギ

 あなたはこれまでに、本やセミナーなどに対して、「面白い」「感激した」などといった感想を抱いたことがあるだろうか。あるとしたら、それが具体的にどのような内容だったか、そこから何を学んだのか、どんなところに感動したのかを覚えているだろうか。きっと多くの人は、ほとんど覚えていないはずだ。

 なぜこんなことが起きてしまうのか。著者によると、その理由は3つある。

 1つめに、学習を「消費」ととらえているから。今やインターネットやテレビには学習に関するコンテンツが溢れている。その結果、学ぶことのハードルが低くなり、学ぶことの価値が落ちてしまっているのだ。この状況を打開するには、「消費」型の学習観を「投資」型に変えなければならない。そのカギは、学習の「目的の明確化」にある。

 2つめに、学んだ内容を咀嚼していないから。著者や講師の言うことを鵜呑みにするのではなく、「思考整理」しながら学ばなければならない。