3つめに、学んだ内容を「短く要約」していないから。長すぎると、人はその内容を覚えていることができない。

◆「紙1枚」書くだけの「20字」インプット学習法
◇20字あれば、なんでも一言で言い表せる

 学んだ内容を覚えておくためには、端的に要約することが重要だ。著者は「20字前後」にまとめることをすすめる。俳句も「五、七、五。」と句読点を入れれば20字だし、原稿用紙の1行も20字だ。20字あれば、伝えたい内容を表現することができる。

 著者は、トヨタで働いていたときに要約力を身につけた。トヨタには、企画書や決裁書、稟議書から報告書、議事録にいたるまで、あらゆる書類をA4もしくはA3で1枚にまとめるという企業文化があった。各資料のフォーマットに枠が設けられており、その枠からはみ出して書くことはできない。この制約に縛られながら膨大な数の資料を作成し、上司から添削を受けるというサイクルを繰り返して、要約力を身につけることができたという。

 枠という制約があることで、学習において重要な「思考整理」が促される。そしてその思考整理が、そのテーマの本質をつかむことにつながっていく。

◇「20字」インプット学習法のフレームワーク

 20字でまとめる要約力、思考整理力を鍛えるには、トヨタの資料作成と同様に、「紙1枚」「枠」「テーマ」の縛りを設けて学習していくのが有効だ。

 必要なのは、紙1枚と緑・青・赤3色のカラーペンだけ。紙のサイズはB5サイズ以上で、パソコンではなく紙に書くことをおすすめする。この紙に著者が提案するフレームワークを書き、テーマを決めて埋めていく。それが「『20字』インプット学習法」だ。

 まず紙に、緑ペンでフレームワークを書き入れよう。左上には、日付とテーマを記入するフレームを用意する。たとえば自分が学びたいテーマについて本から知見を得る場合には、本のタイトルを記入しておく。