見よ、空から降る石 はるか遠い大きな赤い岩より来た 生命の痕跡探して  これを言い換えると、英グラスゴー大学の大学院生、エイン・オブライアンさんの論文のタイトル「火星の隕石(いんせき)に含まれる有機体の成熟度に対する衝撃およびラマンレーザー照射の影響」になる。  このままだと舌をかみそうなため、オブライアンさんは俳句形式で、間近に迫った研究発表の内容を言い表した。  米テキサス州ヒューストンで開催される世界最大級の天文会議「月惑星科学会議」では、研究論文の要約を1文にまとめて提出しなければならない。