約束は控え目にして、期待を上回る結果を出すのがいいと一般には言われている。これは画像共有サイトの米ピンタレストには良くないアドバイスかもしれない。ピンタレストは来週、新規株式公開(IPO)を実施する予定で、仮条件は1株当たり15〜17ドルに設定している。仮条件の中央値は、2017年に実施した直近の資金調達の企業評価額である1株当たり21.54ドルの価格を26%下回る。こうした慎重な進め方は、同じハイテク企業の米配車サービス大手リフトが取ったアプローチとは対照的だ。リフトは先月、IPO前で最後の資金調達による企業評価額を少なくとも59%上回るIPO価格を設定して上場した。リフト株はこれまでに、取引初日の日中高値から約19%下落。4月8日時点でも依然としてIPO価格の72ドルを下回り、積極的な価格戦略を巡る教訓となっている。
ピンタレストIPO、慎重姿勢が裏目に出るか
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