欧州連合(EU)は10日に首脳会議を開き、テリーザ・メイ英首相が離脱案を議会可決に持ち込めるよう、再び離脱期限の延期を認める見通しだ。  メイ氏は9日、定例閣議をキャンセルし、アンゲラ・メルケル独首相、エマニュエル・マクロン仏大統領とそれぞれ会談するため、独仏を相次ぎ訪問した。  メイ氏はこれまで、離脱期限を6月30日まで延期するよう要請する意向を示している。EUが延期を認めなければ、英国は12日にも「合意なし」での離脱を余儀なくされる。そうなれば、英国や一部のEU諸国に甚大な経済的打撃を与えるとみられている。