「8K」の技術によって
日本は犯罪が激減する国になる?

秋山 デジタル時代には、いろいろなことがいままでの常識を超えていきますね。以前、桑津さんが8Kの画像の技術を不要だという人がいるけれど、それは人間の都合であって、8K以上は人間のためのものではなく、機械のためのものだとおっしゃっていたのを聞いて、非常に興味を持ちました。

桑津 人間の目はせいぜいHDと4Kの真ん中くらいまでしか認識できません。よく8Kの性能を示すのに、スローモーションを使いますが、それは人間が見るテレビでは8Kはあのくらい遅く再生しなければ、その精度がすごいことが人間には理解できないからです。8Kは人間には高度すぎる技術で、人間が見るテレビのためのものではありません。例えば、監視カメラのようなものが人を見分けるのには、あのくらいの技術がちょうどいいのです。

秋山 人間が見るのではなく、人間を見る! 

桑津 8Kの技術で監視カメラを運用すれば、高い精度で顔認識が可能で、女性が気兼ねなく夜道を歩けるようになります。監視カメラに反感を持つ人もいますが、安心安全な社会を実現し、よりよい社会に向かうためのひとつの選択肢として、考えるべきだと思います。

秋山 小さい悪は劇的に減りそうですね。

桑津 落とし物のない社会も実現できますし、もちろんテロで爆弾をしかけられるような事態にも対応できます。

 実際、指名手配犯はコンビニで捕まることが多いそうです。ということは監視カメラをコンビニにつけておけば、指名手配犯の逮捕にもつながるし、万引き防止や、お客が一度買いかけたものを棚に戻したところまで細かく監視してデータが取れるので、そのデータをマーケティングに生かすこともできます。

秋山 一度手にしたものを買わなかった画像情報は、マーケティングの観点からも非常に参考になりそうですね。