君主制は今、始まりの時を迎えている。日本では今月、オックスフォード大学で学んだ皇太子徳仁親王が新天皇に即位した。タイではワチラロンコン国王の戴冠を記念する歓喜に満ちた一連の儀式が終了したばかりだ。ロンドンでは先週、ヘンリー王子とメーガン妃が――そして地球上の写真家のほとんども――第一子アーチーの誕生を喜んだ。ウィリアム王子の「スペア」と言われたヘンリー王子が律儀に(半分米国人の)後継ぎをつくったことになる。民主主義や現代性とは正反対の価値観を象徴する制度にしては、世襲君主制は驚くほど成功している。米国の反逆者が英国王を拒否してから(そしてフランス国民が国王を処刑してから)2世紀半がたった今も、世界のほぼ4分の1では、単にしかるべき家系に生まれたという理由だけでその地位に就いた人々によって統治――のようなこと――がなされている。
「トランプ国王」という穏健なる提案
英国と日本は君主制に満足しているようだ。米国も採用してはどうか?
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