【ワシントン】米連邦準備制度理事会(FRB)が23日公表した調査によると、堅調な労働市場が賃金を押し上げているにもかかわらず、多くの家計は依然としてぜい弱な状況にあり、老後に不安を抱えていることが分かった。  調査によると、米労働者25%は老後の備えが全くないと回答。順調に貯蓄できていないと懸念しているとの回答は44%に上った。若者層(18〜29歳)では、貯蓄ゼロが42%で、老後への備えが十分との回答は26%にとどまった。  また日々の資金繰りにも困っている様子も浮かび上がってきた。17%は調査が行われた月に必要な費用をすべて支払えないだろうと回答。