ロバート・ウォーターズ小学校の一室に3年生の児童2人が座っている。子どもたちの前に置かれているのは高さ61センチほどのロボット「Milo(マイロ)」だ。自閉症セラピーの一環として利用されるマイロは手や眉を動かしたり、まばたきをしたり、視線を合わせたりすることができる。「きょうは会話についてもっと話しましょう」。少年のようなマイロの声はコンピューターで生成したもので、話す速度は通常の8割に抑えられている。「会話をしている人は、相手に質問をするかもしれません。そして相手の答えを聞いてからさらに何かを言うことがあります」マイロに質問された子どもたちが、マイロではなく言語療法士に視線を送るのはよくあることだ。療法士は子どもたちが答えられるように質問を繰り返す必要がある。
自閉症児と会話するロボット、セラピーの一環で
学校などに導入、社会性や会話スキルの学習支援
有料会員限定
あなたにおすすめ