ITバブルがピークを迎えた2000年、マイクロソフトが時価総額世界一を争っていた相手はインテル、シスコシステムズ、ゼネラル・エレクトリック(GE)の3社だった。インテルは半導体、シスコは通信機器、GEは機関車やタービンを製造していた。20年近くたった今、マイクロソフトは再び時価総額ランキングの上位につけている。シスコ、インテル、GEの時価総額は現在、3社合わせてもマイクロソフトの半分ほどだ。これは近年根本的な経済のシフトが起きたことを意味している。生産性と経済成長の源は、設備や建物やコンピューターのハードウエアではなく、指示や処理、コーティングやデータなどにますます移りつつある。つまり、ソフトウエアだ。