――筆者のグレッグ・イップはWSJ経済担当チーフコメンテーター ***  ITバブルがピークを迎えた2000年、マイクロソフトが時価総額世界一を争っていた相手はインテル、シスコシステムズ、ゼネラル・エレクトリック(GE)の3社だった。インテルは半導体、シスコは通信機器、GEは機関車やタービンを製造していた。  20年近くたった今、マイクロソフトは再び時価総額ランキングの上位につけている。シスコ、インテル、GEの時価総額は現在、3社合わせてもマイクロソフトの半分ほどだ。これは近年根本的な経済のシフトが起きたことを意味している。