米連邦取引委員会(FTC)がフェイスブックを調査する権限を勝ち取った。米司法省は先日、アルファベット傘下のグーグルを調査する権限を得たばかりだ。司法省がグーグルを調査する権限を認める合意の一環として、FTCはフェイスブックが反トラスト法(独占禁止法に相当)に違反したかどうかを調査する権限を手にした。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。FTCと司法省は反トラスト法の執行を共同で管轄し、時によってどちらがどの問題を取り扱うかの分担を決める必要がある。FTCは既に1年以上前から、フェイスブックのユーザー情報取り扱いを巡り個人情報保護の問題で調査を進めてきた。ただこれは、フェイスブックがデジタル分野で競争を阻害したかを問うことを主眼に置いた反トラスト法の観点からの調査ではない。FTCがこの観点で正式に調査の管轄権を得たという事実からは、フェイスブックを一段と厳しく調査する構えであることがうかがわれる。
フェイスブックは米FTCが担当へ 独禁法調査実施なら
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